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◆ グインサーガ |
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呪われた森へ脱出した「パロの2粒の真珠」と称えられた双子の王女リンダと王子レムスの前に現れたのは、豹頭を待ち記憶を失った超戦士グインと自らを「禍を呼ぶ男」と呼ぶ紅の傭兵イシュトバーン。
この四人を中心に、前人未到の100巻を目指して疾駆する一大大河ファンタジー。
75/76/77/78/79/80/81/82/83/84/85/86巻
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作:栗本 薫 本伝83巻/外伝16巻('02/02現在) 早川書房 |
◆ 京極堂 シリーズ |
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突如出現した超分厚い新書が、厚みに負けないどころかとてつもなく面白かった、という「厚新書ミステリー」の先駆けにして、現代的怪奇探偵モノの筆頭に踊り出た「京極堂」シリーズ。
日本敗戦後の復興期。三流雑誌の記事で細々と食いつないでいる文士・関口。
その鬱のせいか、もとよりトラブルに引き寄せられるのか、妖怪の仕業だと騒がれる怪事件に巻き込まれる。
だがその友人である古本屋にしてさらに裏家業の陰陽師として「落とし」も生業とする中禅寺 秋彦こと「京極堂」−彼の古本屋の屋号−は、それを「世に不思議なことなど何もない。」といいつつ解決する。
分厚さに負けない物語の伏線と構成、妖怪を主題とした怪奇事件と人の精神や社会性の闇をつくような「結果的なトリック」が、終盤の謎解きまで読者の目を釘付けにします。
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作:京極夏彦
姑獲鳥の夏/\800+税
魍魎の匣/\933+税
狂骨の夢/\933+税
鉄鼠の檻/\1295+税
講談社 |
◆ スターダスト・シティー |
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今や星雲賞受賞作を含む「星のパイロット」シリーズで不動の人気を得ている笹本 祐一のデビュー作に続く第2のシリーズ。
祖父の遺産だというレディウム10トン。換算すれば星系国家の国家予算に匹敵する莫大な希少鉱物を探すお嬢様シェルミーと、"自称"エースパイロットのマックは、宇宙ステーション・ガーランド・ジャンクション(中継点)で出合った。
だが、そのお宝捜しが進むに連れて上へ下への大騒ぎになるステーション。
その"遺産"を追いかけていたのはシェルミーだけでなく、宇宙軍に宇宙海賊までが血眼になっていたのだ!
物語の構成やスピード感、長さやキャラクター構成などについて、管理人が面白くて好きなだけでなく、スペオペ活劇の手本と思っている1作です。
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作:笹本 祐一
スターダスト・シティー
[1]\400+税/[2]\420+税(完結)
朝日ソノラマ |
◆ 私を月まで連れてって! -Fly Me to The Moon!- |
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SFファンであればあるほど楽しめるエスパー・ラブ・コメディー。
少女漫画ですが、他の竹宮恵子作品と異なり耽美な要素はなく、SF・ファンタジーネタのコメディーとして十全な面白さが詰まっています。 そして知らなくても面白いコメディーであるところがミソ。 同作の新作も発表されています。
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作:竹宮恵子 全4巻/各¥580 小学館文庫 |
◆ 人魚の森 |
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「うる星やつら」「めぞん一刻」最新作は「犬夜叉」などラブコメ/ラブストーリー作品で高名な高橋留美子の超シリアスなシリーズ。
人魚の肉を食べて、伝説どおりに不死となってしまった勇太。
そして彼が時代を越えて、死ぬ事のできる体に戻る方法を探すなかで出会う人魚に魅入られた人々の業。
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作:高橋留美子
人魚の森/\1010
人魚の傷/\1200
小学館 |
◆ めぞん一刻
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貧乏浪人生の五代 勇作が部屋を借りている古式な木造アパート「一刻館」。
その一刻館の住み込み管理人として、ある日やってきた若き未亡人である音無 響子。
他の奇人変人な住人たちに、響子に惚れた五代の前に現れるひとくせもふたくせもある登場人物たちが繰り広げる長編ラブストーリー。
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作:高橋留美子 1〜15巻/各\480
ビッグコミック/小学館 |
◆ 超人ロック
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ただのエスパーであるにとどまらず、不死である超人「ロック」。
人類は太陽系を飛び出し、ハイパードライブによって星間帝国、そしてその打倒から生まれた連邦と歴史が大河のような流れていく中で、ロックだけが節目を見、あるときはかかわることで起こる様々な事件。
同じような愚行を繰り返す人々。それでもロックは人類への親愛と希望を捨てない。
カルトな人気を誇る超能力マンガ。
不死者ゆえの悩みと、不死ではないがゆえに悩む人々やエスパーたち。
それらが織り成す物語は、悲哀も内包したドラマとなっています。
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作:聖 悠記
文庫版1〜27巻/各\600
ミラーリング1〜2巻/各\600
クランベールの月/\600
猫の散歩引き受けます/\600
ソード・オブ・ネメシス
1〜2巻/各\600
3巻/\650
天空の魔法士/\650
メヌエット/\600
カデット/\650
ビブロス
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◆ ブレイク-エイジ - BREAK-AGE - |
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自分のパソコンでカスタマイズしたロボット--バーチャル・パペット(VP)--のデータを持ち寄って対戦する日本全国全国を通信でつないだアーケード・ゲーム「デンジャー・プラネット3」。
そのAランクパイロットの桐生は相棒の大輔とともに、たのまれでヘボいVPをテストランしていた。
その二人を瞬く間に撃墜した、隣町から参戦していた巨大VP「BENKEI」。
そのパイロットが誰だか調べに行ったら、超重量級VPのBENKEIからは考えられない美少女高校生!
このBENKEIと彩理に勝つために桐生が技術を総動員して作り上げた「九郎」は、超軽量の本体に、対戦車ライフル一丁しか持たない防御力ゼロのカスタム機。
対戦を始めるところで、「僕が勝ったら付き合ってください。」と言い放った桐生を相手に、彩里お姉さんは・・・。
出だしのラブコメ調から、人の生き様や桐生の本当の希望、「デンジャー・プラネット」というゲームに絡むビジネスや人間模様など、以外と奥行きが深いドラマが楽しいシリーズ。
もちろん実際のセガ製アーケードゲーム「バーチャロン」やPlayStationの「アーマード・コア」の延長はこうしてくれ!といいたくなる「デンジャー・プラネット」というゲームの描かれ方も気に入っています。
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作:馬頭ちーめい+STUDIOねむ 全10巻
1巻\580
2〜7巻\590
8巻\600
9〜10巻\570
アスペクト/アスキー出版 /エンターブレイン
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◆ 風の谷のナウシカ |
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言わずと知れた宮崎駿代表作。
はるかな未来、荒廃しきった地球で人類は生きていけない毒を吐く植物の森である「腐海」とその森の生き物である「蟲」におびえながら、わずかな領域で生きていた。
その中の1つの小国、巨大な湖から吹く風によって腐海の胞子から守られた風の谷。
その国の姫であるナウシカは、湖の対岸で墜落しようとする飛行艇を発見し救助しようとするが、無数の蟲に取り付かれていた飛行艇は健闘空しく墜落してしまう。
それはペジテの飛行船だったが、後日積荷を回収しようと侵入してきたのは軍事力に秀でた強国トルメキアの軍勢だった。
騒乱になりかける中1人で対峙し、指揮官であるクシャナ皇女を引き下がらせるナウシカだったが、クシャナの背後には本国が始めた戦争の陰謀が渦巻いていた。
それに巻き込まれ、風の谷を離れることになるナウシカ。その旅路は腐海の意味と蟲たちを含めたこの世界の生命の行く先を見届ける道となる。
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作:宮崎 駿 全7巻
1〜3巻\330
4巻\340
5巻\350
6巻\380
7巻\490
徳間書店
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◆ 聖戦記エルナサーガ |
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「魔風」が吹き降ろすノルズ山の向こうには、魔の元凶である魔獣「フレースヴェルグ」が、英雄とその聖剣「グランティン」によって封じられた。その聖剣は日常生活にも当たり前に魔法を使う人々の中で、唯一まったく魔力を持たない人間でなければ抜けない−ほとんどありえない人−ため、世界(ギムレー)は守られていた。
だが守られた狭い世界で、人々は争い、国同士は戦を起こし、それに使う魔法によって「魔風」が吹き込む隙間を作り出しつつあった。
そして究極の存在として、聖剣を抜くことができる魔力を持たない「闇の姫御子」とされたアーサトゥアル王家のエルナがいた。
エルナの存在を各国への脅迫として利用しうとするアーサトゥアルの「光の王子」エイリークと参謀魔道士のヴァーリ。
だが、敵国アンザスの王子「不死身のシャールヴィ」が戦の道具としてのエルナを暗殺しようと彼女の前に立ったとき、ギムレーの運命は大きく変わり始めた。
エニックス発行の少年誌「ガンガン・ファンタジー」で平成11年5月まで連載され、コミックス全13巻を数える名作。
女性作者なこともあってか画が丁寧なだけでなく、北欧をモデルにしたという服飾や呪文・ルーンなど見るところが多い。ストーリーも神話的なアバウトさはあるものの、登場人物たちの真摯さ真剣さ、所々で垣間見せる悲哀が支えていて読みごたえがあります。 ただの活劇や色気ばかりで人気取りをしているファンタジー・コミックしかないと思っている方や、TRPGを遊ぶ方にとてもお勧めです。
ちなみに同作家、あとがき漫画や某ビジュアル系アニメ誌に連載されたコラム漫画も楽しくて、実は切り出してとってあります。
「復刊ドットコム」でも1巻と2巻の復刊投票の結果、新装版が2002年6月に発行されるようです。
作者ご自身のサイトはこちら・・・といってみたら「エルナサーガ2」開始だそうです(嬉)。
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作:堤 抄子 全13巻
1〜8巻\780(税込)
9〜12巻\800(税込)
13巻(完結)\762(税別)
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◆ ソード・ワールドTRPG <完全版> |
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平成元年に文庫で発売された、日本でのTRPGブームの火付け役ルールの最新バージョン。 バブル経済崩壊による大手の撤退やユーザの減少にも耐え、現在の静かな「第2次TRPGルール・ブーム」のなかで、新作ルールに混ざっていまだサポートもユーザーによるプレイが続けられている秀作ルールです。
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作:清松みゆき/グループSNE ハードカバー/¥3700 富士見書房 |
◆ DUNGEONS & DRAGONS(R)
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『指輪物語』とシミュレーションゲームから生み出された元祖テーブルトーク・ロールプレイングゲームです。
現在、D&D第三版(未訳)、アドバンスドD&Dなど、発売以来20年を越えていまだスタンダードとして定着しているルール。
日本で家庭用ゲーム機を全般に「ファミコン」、ヘッドホンステレオを「ウォークマン」と呼ぶのと同じように、米国では「TRPG」のことを「D&D」といいます。
私も最初に遊んだのはこのD&Dでした。
また日本でブームの先駆けとなった「ロードス島戦記」も、初出の雑誌連載リプレイはD&Dをプレイしていたものですし、コンピュータRPGの元祖「ウィザードリィ」や「ウルティマ」の両シリーズもD&Dからのものですし、当然「ドラゴンクエスト」「ファイナル・ファンタジー」もそれに連なるものです。
翻訳を扱う出版社が今のところなく、実はすたれていない海外TRPGの息吹を感じられないのは日本のプレイヤーには不幸な事と思います。
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作:フランク・メンツァー他 ボックス/¥4800(絶版) TSR/新和
文庫版/
Players/¥900(絶版)
Dungeon Masters/¥980(絶版)
Mosters/¥800(絶版)
TSR/メディアワークス |
◆ GearAntique Renaissance |
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かつてツクダホビーからボックスで発売されていた同名ルールのリテイク版。
ボックスで発売されていた「ギア・アンティーク」「アート・アルケミー」「スチーム・パレード」が統合されただけでなく、キャラクター作成に新規要素が盛り込まれたお得な1作。
世界観も産業革命直後の近代ヨーロッパを感じさせる蒸気機関や銃が登場する他に類を見ない独自の「スチームパンク」が魅力です。
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作:伏見 健二/F.E.A.R B5ブック/\3800
ゲームフィールド
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◆ スペオペ・ヒーローズ
スペオペ・ヒーローズ2 |
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数少ない和製SF・TRPGの中でも唯一遊んだのがこれ。
開き直った世界観でスペースオペラを遊ぶゲームですが、システムはしっかりしていてシリアスもできます。
名作では「クラッシャー・ジョー」、最近のなら「カウボーイ・ビバップ」などを再現したいのならうってつけです。
「2」はメインは「宇宙船建造ルール」です。そのほか追加アーキタイプ、パーティーのアーキタイプ、追加ガジェット、シナリオなどが含まれます。
ちなみにこのルールブック、このサイトをごらんの方なら必ず楽しいのが「よくあるストーリー」「クサい台詞」「悪の組織と幹部」「障害」「死に際の言葉」といった章。
文字通りのコーナーで、読んで楽しく他のシステムでも使いまわせるGM知識でもあります。
絶版ですが、ルールはウェブサイトで公開されています。
「このごろ堂」:http://www2.ocn.ne.jp/~yamakita/
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作:北山 篤/ギルドマスター A4変形/\2,000(絶版)
「2」4変形/\1,800(絶版)
ホビージャパン |