アル＝ソアが自分と同じように男であるにもかかわらず絶対力を使える者を訓練していた教育施設。気の違った竜王がこの世を一度滅ぼしたという伝説があるなかで発覚でもしたら全界を敵に回しかねない計画ではあった。
その責任者を偽の竜王であったマツリム・テイムに任せいていたアル＝ソアだったが、自分の想像以上に人数が増えているのに驚く。テイムはそこでこの施設を＜黒い塔＞と訓練生が呼んでいると注進する。女だけのアエズ＝セダーイの＜白い塔＞に対して、皮肉なその名を受け入れるアル＝ソア。
一方、エレインを連れにサリダールへ入ったマットだったが、行きがかりからエレイン、ナイニーヴたちを護衛してエバウ＝ダーへ遠征する羽目になる。だが彼には、エレインとナイニーヴがなにを目的としているかさえ教えられなかった。

サリダールのアエズ・セダーイ達の強硬な呼び出しを受けたエグウェーンは、サリダールへ身に付けた力によって急行する。その彼女を待っていたのは、三つの派閥に分かれているアエズ・セダーイたちの政争だった。そのバランスの中心に立つ事態に、彼女は追い込まれる。
一方、エレインとナイニーヴの居所を知ったアル＝ソアはマットに軍勢を任せ、王座につけるべくエレインを連れ帰ってくれるよう依頼する。その居所とはエグウェーンがいるサリダールだった。
なんとか戦闘を起こすことなくエグウェーン、ナイニーヴ、そしてエレインの前に立ったマットは、彼女たちの立場を知って愕然とした。

＜白い塔＞はアルリミン位を奪ったエライダの指示により、五百名もの"儀仗兵"によってアル＝ソアを召還しようとしていた。
当然従うことのないであろうと考えたエグウェーンは、ひそかに儀仗兵を率いてきたアエズ・セダーイたちを監視しようとする。その途上、出会ったのはガーウィン王子であった。エグウェーンに惹かれ、彼女も憎からず思っている彼であったが、エグウェーンは夢歩きによって開かれた賢者と反エライダ派アエズ・セダーイたちとの会合で、選択肢のない道に踏み込んでしまう。
一方、反エライダの地となっているサリダールでは、ナイニーヴも自分の力によってあることを成し遂げていた。

デカイ額の賞金首を追っていたフェイは、ターゲットが乗るはずのタンクローリーの爆発に危うく巻き込まれそうになる。
だがそれは、特殊部隊出身の孤独な男の始めた死のフェスティバルのファンファーレでしかなかった。

ちょっとボリュームが足りなくて、おなかすくかも。