星も見えない終電あとの街をただ歩く。
ヒーリング・ミュージックを聴いて、寂しさに言い訳しながら。
未来、将来、明日、希望。
それは今日という現実に色褪せて砂のごとく滑り落ちて過去になる。
歌われる夢や愛や永遠なんて、たどり着いてみたけどありはしない。
砂の中にも星なんてなくて、何かの破片が傷をつけて涙と血を流す。
自分の力で得た日常と自己満足というガラクタで日々をしのぐだけ。
誰も行き交わない深夜の街を独り歩く。
歩いても、生きても、孤独であることを自分が思い知るように。
恋路、愛増、運命、出会い。
起きたかもしれないことは、振り向けば可能性があったというだけ。
なかったことは、起きなかったという現実以外のナニモノデモナイ。
どうしても帰りたい人がいない間は、己を騙せる流浪人でいいんだ。
心が耐えられるだけ耐えてれば絶望が側にいてもそのうち終わるさ。
現実の道と心の深淵の崖っぷちを歩く。
寂しさが心を枯らすのを感じるけど、今に始まった事じゃない。
達観、悟り、諦め、独り。
神田、神保、九段、靖国、半蔵、永田、赤坂、青山、神宮、渋谷。
貧富の差と幸と不幸の差なんて、比例しないのかもしれないけれど、
わかち合う幸せの前には、自己満足なんてガラクタでしかないのさ。
もっと不幸な人がいるのは知ってるけど嘆かずにしいられないんだ。
何かに出会えればそれはいい。想う人が幸せならそれでいい。
日常なんて、ちょっと心の支えがあれば、独りでいられるさ。
それを見失ったとしても、すぐ見つかるようなことで代えられる。
大丈夫、代えられるさ。手に取れなくても、明日にその幻をみてれば枯れはしない。