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タイトル: ネットならなんでも『バーチャル』という単細胞
初出日付: 2001年 04月 01日 01:11
オークションでのペテンや、高校生と主婦が出会いサイトで出会って起った殺傷事件などを上げるまでもなく、ネット犯罪は増加の一途です。
でずが、あまりに無知にもかかわらずコンピュータ・ネットワークについての論評をする人が多く、挙句に見当違いを言っていてこっけいです。
その一つがタイトルからもわかるとおり「ネット=仮想現実」という勘違いです。
でずがこの勘違いは単なる勘違いではすみません。
ウェブサイトを見る、メールをやり取りする、チャットで会話する、これらのいずれにしても、手段はネットワークですが相手は「人間」です。
ゲームの中でプログラムされたセリフを返すだけの「オブジェクト」ではなく、ネットワークが繋げる両端は人なのです。
それをテレビのコメンテーターは「ネットはバーチャルなモノですから、本気にしてはいけない」というようなことを言っていました。
これがどれだけ的から外れた思考だか、わかるあなたは今後のIT革命でも大丈夫です。
わからない方は、すこし勉強することをお勧めします。
今後、自動車の運転くらいには、当たり前になることですから。
話を戻して。
古来、新しいメディアが作り出されても、それは人と人、あるいは人と企業をつなげてきました。
ゲームはそういう意味で「ゲームの中」という事で言うとそれは仮想体験であり、「仕組み」が相手でしかありませんでした。
それがネットワークに接続され、隣を一緒に歩いているキャラクターは自分のコントロールする役の一つではなく、日本の(あるいは世界の!)どこかで同じようにネットに繋げている「プログラムではない誰か」になったのです。
つまり手紙や電話と手段が異なるだけで、遠距離にいる他人とコミュニケーションをとるという点では、既存のメディアと同じことが満たされるわけです。
そして「第二の産業革命」とまでいわれるのが手紙、電話、映画、テレビなどといった手段よりも、それらを組み合わせた伝達手段、まったく新しい表現手法が「マルチメディア」という言葉を実現化しています。
「メディアの形態そのものが人に変化を及ぼす」といったのはM・マクルーハンという学者ですが、産業革命以来、最大の変化をもたらす力をもってネットワークは新世紀の社会インフラとなろうとしています。
仮想現実が仲介する「ネットの両端」は人同士であり、そこにはそれぞれの現実があります。
いいかえれば「ネットは現実を仲介」していることになります。
そして現実であれば、損得があり、愛憎があり、正義や福祉があれば犯罪もあるわけです。
それらは決して「仮想」のものであるはずがないと、おもいませんか?
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