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タイトル: 侵食する・・・。
初出日付: 2001年 03月 19日 16:21

 あなたのそばに、非常に狡猾に近づき、生活、仕事の区別なく侵食してくるものがあります。
 それは元はサイズが三階建てのビルほどもあって、単体でいた間は自らのサイズを縮めていましたが、相互に繋がり始めてから社会へ対しての驚異的な浸透力を発揮し始めたのです。
 ここ五年で知識が無い人の近くにも忍び寄り、さらにサイズを小さくし、人と人の間に滑り込み、地理的要因、時間的要因を人間から取り上げようとしています。

 さて、名詞を書かずに片寄った書き方をしてみましたが、なんのことかお分かりですよね。
 そう「コンピュータ・ネットワーク」です。
 人間は新しい技術が現れるたびに大騒ぎしてきました。
たとえば蒸気機関車が一般に知られた時、科学者学者は「時速100キロで走ると人間がつぶれる」と言いました。
現実には乗り物によって音速さえ超えることが可能であるのに。

 ネットワークに話を戻して。実感のない人もいるのかもしれませんが、生活に欠かせないものになっています。
 コンビニ、銀行などは当然としても、電気、ガス、水道、電話などのライフラインでもネットワークがダウンしたら致命的です。
 そして一般消費者レベルでも、パソコンに限らずゲーム機、携帯電話などによって、いままでの電話やテレビ以上に「生活」に入り込んできています。
 そしてその侵食速度があまりに速いため、デジタルデバイトや、利用はしていても問題を起こしたり、「する」ではなくシステムに「される」生活や仕事になってしまったりしています。
 そして技術論は先行し、文化論や社会学は追いつけず、まさに爆走状態になっているわけです。
 たとえば、携帯電話やブラウン管の発するの電磁波が人体にどう影響するかも不明のままなのに、都市部の大気は電磁波に沈んでいると言っても良い状態です。
 まあ電磁波は個人ではどう対処も出来ないことですが、道具に使われる人間にならず、自分を高め、人と出合ってよい影響を与えあう関係を広げていきたいものです。

 ですが、この先には「身に付ける」という意味の「ウェアラブル」がきて、そしてその次には体内に・・・。
 「あらゆる家電をネットワークに接続する」といっている人や企業がありまずか、「あらゆる人をネットワークに接続する」時代だってすぐ来るかもしれませんよ。

 とはいえ、日本のサラリーマンはネットワークでなくても、会社に人生が接続されてしまったいるようですな。

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